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旗竿地での後悔やトラブル事例。メリット・デメリットを知って家を建てよう

家選びネット公式 (ie-erabi.net) 2020-08-22
選び方


旗竿地の家で後悔することがあるのか、気になる人もいるのではないでしょうか。今回の記事では、旗竿地で住んでみて感じた後悔やトラブル事例を紹介するほか、旗竿地のメリットなどを解説します。ぜひ家づくりの参考にしてみてください。


旗竿地とは


旗竿地とは「竿につけた旗」のような形状をしている土地のことで「敷地延長(敷延)」とも呼ばれます。旗竿地について知らない方は漢字が読めないかもしれませんが、読みかたは「はたざおち」です。


旗竿地は、公道に接する出入り口部分が細い路地になっているという特徴があるため、住宅を建てる場合には、奥まった部分の敷地に建物を建てるのが一般的です。ただし、建築基準法によると、敷地が道路に2m以上接していないと建築不可である点に注意が必要でしょう。


旗竿地は道路に広く面している整形地と比べてさまざまな違いがあるため、旗竿地に住んで後悔している人も少なからずいるようです。具体的にはどのような後悔やトラブル事例があるのでしょうか。ここからは、旗竿地に家を建てた方の声をご紹介します。


旗竿地の後悔やトラブル事例


建築コストやインフラコストが割高になった

「土地の価格が安いことから、旗竿地を選びました。しかし、実際に住宅を建築する際には重機が敷地に入れず、その分人件費がかかり建築コストが割高になってしまいました」


「購入した旗竿地は、水道管やガス管といったインフラ設備が整っておらず、工事費用が余分にかかりました。予算として考えてなかったので、旗竿地を選んだことに後悔しています」


旗竿地によっては、建築コストが割高になったり、インフラ整備にお金がかかったりすることがあります。建築依頼前に必要なコストを確認しておけばよかった、という後悔の声も聞かれました。


日当たりや風通しが悪い

「旗竿地に平屋を建てました。当初は周囲に建物がなく日当たりもよかったのですが、数年後隣の土地に大きな住宅が建ったことで、採光が取れなくなってしまいました」


旗竿地は、四方が建物で囲まれているケースも多く見られます。場合によっては建築基準法を満たす採光が取りにくくなり、間取りや設計を工夫する必要がでてくるでしょう。このほか、住まい全体で風通しが悪く、旗竿地での家づくりに後悔しているという人もいました。


防犯面が不安

「旗竿地は人通りの多い公道から離れていることもあり、住宅周辺は1日中静かです。旗竿地に住んでみて、落ち着いて暮らせるのはよいのですが、その分空き巣に狙われやすいのではないかと不安を感じます」


旗竿地の場合、奥まった敷地に家を建てることになるため、防犯面が不安だという声がありました。マンションのように管理する人がいないため、ガラス破りされにくい窓を採用したり、ホームセキュリティに加入したりするなど、十分な防犯対策をしておかないと後悔につながるかもしれません。


駐車場が使いづらい

「旗竿地の細い路地部分を駐車スペースにしました。間口が狭い上にカーポートを設置してしまったため、想像以上に車の出し入れがしづらく、車に乗るのが億劫になってしまいました」


旗竿地の場合は細い路地部分に縦列駐車をするのが一般的のため、整形地と比べると、駐車場の使い勝手は悪くなるでしょう。旗竿地に住んでみて感じたこととして、車を買い替えるときに、路地の幅員が狭いことから、大きな車種を選べなかったという方もいました。


関連記事:旗竿地の駐車場はどうする?自転車も置ける?路地幅やトラブル回避の工夫


売却しづらい

「引っ越しをすることになり、旗竿地を売却しようとしましたが、なかなか売れずに困りました。結局かなり安い価格で売却することになり、旗竿地を購入したことに後悔しました」


旗竿地は整形地と比べると、建築条件や環境が不利なこともあり売却しづらいと言われています。旗竿地を購入するときは、土地を売却する可能性があるのかなど将来の土地の使い道を考えておくと、後悔も避けられるのではないでしょうか。


旗竿地は後悔だけでなくメリットもある


旗竿地には後悔やトラブルで見られるようなデメリットだけではなく、メリットもあります。ここでは、旗竿地ならではのメリットをご紹介します。


安く土地を購入できる

旗竿地のメリットは、何と言っても安く土地を購入できることです。住みたいエリアがあっても地価が高く、予算と合わず諦めている人もいるのではないでしょうか。旗竿地なら、希望のエリアで予算に合う土地を見つけられるかもしれません。


周囲の目が気にならず静かに暮らせる

旗竿地の場合、公道から距離がある奥まった敷地に家を建てることになるので、家のそばを車や人が通ることがありません。周囲の目が気にならないため、家の中の様子を見られて恥ずかしいと感じることもないでしょう。また、奥まった敷地にある旗竿地は、比較的騒音が少ない環境となるため、静かな生活を求める人にもメリットとなります。


内装にお金をかけられる

旗竿地に家を建てる場合は、整形地の場合と比べて家自体が人目に触れることは多くありません。そのため、外壁や外構にはお金をかけず、内装にこだわって暮らしやすい住まいを手に入れたという人もいます。


道路から離れているため安全

旗竿地は、公道に出るまでに細い路地を通るので、「玄関から急に子どもが飛び出してヒヤッとする」とった心配もないでしょう。敷地内に小さな庭やテラスをつくれば、安心して子どもの遊びを見守ることができるスペースになりそうです。


関連記事:旗竿地のメリット・デメリット。購入前の土地選びの注意点


《実例紹介》ハウスメーカーで建てる旗竿地の住まい


ハウスメーカーは、旗竿地ならではの個性ある住まいの提案をしてくれるでしょう。例えば、細い路地部分をオシャレなアプローチに仕上げ、玄関までの道のりをワクワクする空間にするといった実例があります。


このほか建築実績の多いハウスメーカーに依頼すれば、旗竿地で懸念されるデメリットを最小限にしながらも、暮らしやすい住まいを提案してくれるでしょう。


関連記事:大手ハウスメーカーの特徴を一覧で比較!検討初期に知りたい基本情報まとめ


旗竿地で後悔のない家づくりをしよう


旗竿地の家で、後悔やトラブルがあったという方は少なからずいるようです。マイホーム購入にあたり、旗竿地で満足のいく住宅を建てるには、旗竿地に住んでみてどのような後悔があるのかを知り、デメリットをメリットに変えられるよう設計や間取りを工夫することが大切となるでしょう。


家づくりでの失敗や後悔を避けるためには、建築実績の多いハウスメーカーに依頼することも方法のひとつ。建築費用や将来の使い道なども十分検討し、旗竿地を購入できるとよいですね。


関連記事:旗竿地の間取り。解放感や採光を取り入れるための工夫や実例

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